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カート

カートは空です

フェルナンド・リマさんの家系は、約160年にわたり代々コーヒー生産を続けてきた、エルサルバドルでも歴史ある生産者です。
サンタエレナ農園は、フェルナンドさんが所有する農園の中でもかなり大規模な農園で、この農園には樹齢100年を超えるブルボン種の木も存在しています。

フェルナンドさんは、「コーヒーは10年単位のビジネス」と話します。
その言葉の通り、目先の収穫量や流行だけを見るのではなく、長い視点でコーヒーづくりを捉えている生産者です。

希少品種や一時的な流行だけに偏るのではなく、これまで積み重ねてきた伝統的で安定した農法を大切にしています。

フェルナンドさんは、コーヒーの木だけでなく、その周りの自然環境すべてを農園として考えています。
「自然と戦わず、共生する」という考えのもと農園管理をしています。
特に重視しているのが、シェードツリーです。
コーヒーの木に適した日陰をつくるため、樹木の種類を選び、約15年という長い時間をかけて育てています。光量を適切に管理することで、コーヒーの木に過度なストレスをかけず、長く健康に収穫できる環境を整えています。

また、フェルナンドさんは多数の農園を所有しており、標高の違いによって収穫時期を少しずつずらすことができています。これにより、季節労働者に長く働いてもらえる体制をつくっています。

農園には、労働者のための宿泊施設も整備されています。
季節労働者が安心して住み込みで働ける環境を用意することで、毎年安定して農園に来てもらえる関係を築いています。労働者の子や孫の世代までが農園で働きに来ることで、現場の技術も継承されていくと考えています。

フェルナンドさんにとって、長期的に考えるべきものは農園だけではなく、そこで働く人たちとの関係も、同じように長い時間をかけて育てているのです。

2005年の火山噴火をきっかけに、フェルナンドさんは農薬を使わない栽培へと切り替えました。

以前は有機栽培に関する国際的な各種認証も取得していましたが、数年前からは認証の取得をやめています。認証の維持には大きな費用がかかり、そのコストが最終的にコーヒーの価格に反映されてしまうためです。

ただし、認証を取得していない現在も、農薬・除草剤・化学肥料などは使わず、これまでと同じ考え方で農園管理を続けています。

化学肥料を使わない農法のひとつとして、フェルナンドさんはコーヒーの木の間に大きな穴を掘り、そこに有機物を入れる方法を取り入れています。

これは、すぐに効果が出る方法ではありません。
コーヒーの木が成長し、根がその穴の近くまで伸びていく将来を見据えた、長期的な土づくりです。
当然、人の手も時間もかかります。
それでもフェルナンドさんは、農園の土壌や木の健康を長く保つために、このような地道な方法を続けています。

2000年代前半から続く Cup of Excellence での受賞歴は、派手さや流行だけではなく、土づくりや農園管理、そして働く人との信頼関係を地道に積み重ねてきた結果だといえます。
フェルナンドさんは、安定して高品質なコーヒーを”長く安定して作り続ける”ことのできる、非常に信頼できる生産者です。

日本が大好きで、マラソンが趣味のフェルナンドさん。
2026年3月には東京マラソンに出場するためご夫妻で来日されました。
運営本部のある山口県には3泊し、お客様とも交流されています。