ニカラグアのエウドロさんが経営するロスピリネオス農園で数年前に発見された、謎の品種「ニカトピア」。検査機関に品種の解析を依頼していたところ、正式な回答が届きました!
【ニカトピアの遺伝子解析結果】RD2 Visionによる
ロット #1
遺伝子解析の結果、このサンプルはエチオピアの土着品種の「代表樹」に該当することが判明しました。既知の品種(Geisha、Chiroso、Sidra...など)とは異なりますが、まだ判別はされていません。
この星マーク部分にあたるのがこのロット。
未分類という意味で、名前は付いていませんでした。
ロット #2
このサンプルは、ゲイシャに非常に近い遺伝的特徴を持っていますが、Geisha(T.02722)とは1つだけ対立遺伝子が異なります。我々はこのタイプのサンプルはゲイシャの自然変異とみなします。
ロット #3
こちらは、ブルボン種とエチオピア種土着品種の遺伝的組み合わせを持ちます。このサンプルに対応する樹は、少なくとも2世代にわたって交配が行われています。ブルボン種とエチオピア種(ゲイシャとは異なる土着品種)の交配の結果です。このサンプルはロット#4とも全く異なります。
ロット#3と#4の画像は同じで、二つの星マークが次世代で交配されたものですが、別の品種としてみなします。
ロット #4
このサンプルもブルボン種とエチオピアの土着品種の交配によって生まれましたが、遺伝的に全く異なる系統です。少なくとも2世代にわたる交配の結果です。
ニカトピアの評価
※2024年にBYCで購入したニカトピアはサンプル #1
※2025年からはサンプル #2のロットが収穫される予定
現地のカッピングでは、未分類品種ながら90点という高得点で、多くのカッパーからゲイシャ以上に好評でした。
この品種は、今後ますます注目されることが期待されます。