BAGTOWN COFFEE

この産地訪問では私たちの元にコーヒー生豆が届くまでの一通りのことは網羅出来ましたし、だからといってちゃんと中身が濃い。

正直、体力的には大変かもしれません。その分、濃密な経験ができたと思っています。

多分数年かけてセミナーとか勉強会行くよりこの2週間の方がはるかに学びがあると思います。

産地でのカッピングでは、全工程で延べ153サンプルあり、カップ数も多かったのでとてもいい経験をさせていただきました。

生産国でのカッピングは、焙煎度合いや水の違いもあり最初は戸惑いもありました。
また収穫したての超フレッシュなコーヒーの味をとる機会もなかなかないので勉強になりました。

自店では今回お会いしたリマさんのコーヒーを2,3年取り扱っていますが、今までは（どこから買ってもそうですが）スペックや情報だけで買っているところがありました。
日本だと何点とかいくらとかの情報だけで判断してしまう（せざるを得ない）ところがありますが、実際見て扱うということが僕にとって大事にしたいところだと思いました。

あとは個人的には他のコーヒー屋さんと会えたのが良かったですね。
移動時間が長いのでいろんな情報交換ができましたし。
たっぷり移動時間もありますし、同業で目的も同じだと、普段交わることのない方とも込み入った話も出来、有意義な時間を過ごせたかなと思います。

今回産地訪問してみて感じた僕自身の意義としては、

単純に生産や精製、品種などの勉強になることは当然ですが、生産者から直接想いや苦労を聞いたうえで仕入れたものを扱いたい

という気持ちに段々となっていきました。

生産者さんと会って、まず最初に一緒に食事をして、お酒を酌み交わした日があったのですが、コーヒーの話や農業の話、昔の話まで、まるで昔からの友人のように色んな話ができました。
すごく打ち解けることができ、とてもいい時間を過ごせましたしその瞬間が今でもとても印象的です。

そんな風に友人のような間柄の作り手から生豆を仕入れることができて、しかもそれが美味しかったら最高ですね。